アスペと起業と対人スキルについて

日常の豆知識

興味に偏りがあり、人との関わり方がわからないアスペルガー症候群

ご存知の方も多いですが、アスペルガー症候群は、興味や活動に偏りがあり、社会的コミュニケーションに障害があります。特に、他人との関わり方がわからず、集団の中で浮いてしまったりするなど社会的コミュニケーションが生きづらさを強めることが多いです。
一方で、強いこだわりや興味といったものに強みがあるので、興味が職業につなげられれば、独り立ちできるきっかけになります。

現在はコロナ禍でもあるので、テレワークが推進されています。そして、コロナが収束に向かったとしても、一旦テレワークに舵を切った部分については、そのまま維持される可能性が高いと言われています。

アスペルガー症候群を始め、発達障害を持っている人たちは、外出したり人と会ったりすることが負担になり、とても疲れやすいことが多いです。ですから、学校に行かなくてもPCに向かうだけで出席になるリモート授業は参加しやすかったという生徒もいたそうです。新型コロナウイルスという、目に見えないものへの恐怖で外出が怖くなった人たちもいます。

新型コロナの収束が不透明ではありますが、それでも将来的には自活をしなくてはなりません。疲れやすかったり出勤しづらくなったりする可能性を考えると、リモートワークや起業を真剣に検討する時が来るかもしれません。

起業をする場合、職種や働き方にもよりますが、かなりハードルは高いと思われます。
しかしそれでもチャレンジする時が来るかもしれません。

①収支の管理や賃金の支払いなど、事務的な仕事が必須となる
②仕事を取るための営業を自ら行わなくてはならない
③仕事の締め切りなど、自分以外に知るものがいない
                         etc.

例を挙げればきりがありません。ですから、お子さんが幼いうちから心づもりをしておきましょう。

発達障害は凸凹 苦手なものはそこそこに、得意分野を見つけて

ついつい苦手なところをなんとかしようと思いがちです。それも間違いではありません。しかし、もともと苦手なところは、自分の中の平均より明らかに下ですので、目標とするラインは、人より優れていることではなく、暮らせる最低限あたりを目指せば、親子共々頑張れると思います。

気の合う子1人と友情を育むくらいの対人スキルからはじめて

人が使っているものが欲しくなり、我慢できずに奪ったり、反対に公園の端っこで一人遊びをしていたりと、なかなか人とのコミュニケーションが取りづらい子供たちです。鬼ごっこをしているようで、ただいじめられているだけ、という場面を見ることもあると思います。
友達の和を作るつもりではなく、まず1人からはじめてみましょう。この時の注意点としては、なるべく金品が絡まないように気をつけましょう。ありがちで一見見えにくいのが、ゲームのキャラやアイテムの交換です。レアキャラ、アイテムを取ったり取られたりして問題になりやすいです。
また、友達になった時(と本人が認識した時)「友達=全ての時間が自分のもの」と思い込んで、他の子と遊んでいる姿を見かけて、激昂したり、嘆き悲しんだりと、大人の想像を超えた反応をして来る時があります。
最初のうちは、大人も介入した方が、適切な距離感を伝えられて良いのではないでしょうか。

なんでもできる子ではなく、これだけは負けない子を目指す

できないことが多いものの、ここだけは人には負けない、という部分が誰しもあると思います。昔、円周率を言い続ける子がいたり、何年何月何日は何曜日かを言い当てる子がテレビに出ていました。正直、それができたからといって何かになれるわけではありません。
しかし、本人の自信に繋がるのです。親ではない人からの賞賛される言葉は、本人に勇気を与え、自信につながり、自分を好きになって行くきっかけとなります。

手を差し出してくれる理解者を得られるよう、魅力的な人を目指す

できない部分は多くても、ここだけは負けない優れた部分があったり、周りの人を放っておけない気にさせる子であることが多いです。自分の劣っている部分を手助けしてくれる力強い理解者を味方につければ、起業を始め、自活への道が広がります

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