療育➂幼児語なのか構音障害なのか

専門支援

少し舌足らずで可愛いと思っていたが、会話が通じていたのは家族の中だけだった

話し始めたのは2歳の頃からと、少し遅めだったので、話せるだけで喜んでいました。幼い話し言葉でしたが、気にしたことはありませんでした。

療育を受け始めて半年以上が経った頃、大きな転機が起こりました。

帰ってくるなり「僕の言葉は通じない!!」と言って、泣き始めたのです。「この子、何を言ってるのかわからない!」と普段あまり関わらない近所の子たちから冷やかされ、小石をコツコツ投げつけられて帰ってきたのでした。
また、ちょうどその頃、「けん」という名の子と初めて遊んだ時、「僕の名前はそんな名前じゃありません〜そんなんじゃ、返事できません〜」と、何度も「けん」の名前を呼ぶ練習をさせられたのです。そして、練習したにもかかわらず、けん君が返事をしてくれるだけの呼び方が発音できなかったのです。

この件を、療育の先生に相談したところ、早速、次の週から構音障害の訓練のカリキュラムが用意されました。実は初日の面談の段階で、すでに必要な訓練として予定が組まれていたのです。しかも、開始は「本人が気付いた時」として。

実は、私たち夫婦は療育の先生に指摘されるまで気づかなかったのですが、カ行がチャ行に近い音、ダ行がラ行に近い音になるなど、初対面ではとても聞き取りづらい発音だったのです。

本人が自覚し、直したいと思った時が訓練開始◎

ここから言語療法士(ST)によるリハビリが週1回、療育の他に追加で開始されました。

舌の当てる位置や唇などの動きを正しい動きにするため、ストローを使ってみたり、「あかんべー」のように舌を出しながら上下左右に動かしてみたり。口腔内の断面図の図解をしながら説明することもありました(子供には想像できないのではないかな、と一瞬よぎりましたが)。間違えている文字(うちの子の場合「け」)と、発音している文字(「ちぇ」)のひらがなを見せながら、正しい音になるよう、交互に言わせることもありました。

うちの子の場合、4ヶ月程度でほぼ訓練が終わりました。本人自身が自覚し、直したいと思った時に始めるのが、もっとも効果的で負担が少ないとのことでした。

この訓練内容は、本人は覚えておらず、本人自身は滑舌が悪いと気にしているようですが、今現在問題なく生活しています。

では、また。   

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