「障害のない社会をつくる」という理念のLITALICO
社会生活に大きな困難があるために「障害者」と括られている人がいますが、もし、肢体不自由の方が軽快に移動できるカッコイイ車イスがあったら、「移動する困難」はなくせるのではないか。もし、精神的に不安の強い方でも安心して働ける職場があたりまえにあったら、「働く困難」はなくせるのではないか。社会には多様な人がいます。社会の側に人々の多様な生き方を実現するサービスや技術があれば、障害はなくしていける。
株式会社LITALICO代表メッセージ 参照
株式会社LITALICOは「障害のない社会をつくる」ことを理念に、事業展開されています。一人ひとりの多様な個性を伸ばす教育を目指す企業理念を知った時、とても感動しました。令和3年1月現在、下記のような事業展開をされています。
LITALICOワンダー:IT×ものづくり教室
LITALICOワークス:働くことに困難のある方向けの就労支援サービス
LITALICOジュニア:学ぶことに困難がある子ども向けのオーダーメイド学習教室
ネット事業として
LITALICO発達ナビ:発達障害ポータルサイト
LITALICO仕事ナビ:働くことに障害のある方の就職情報サイト
LITALICOライフ:障害や特性がある方の自分らしい人生をサポートするサービス
IT×ものづくり教室のLITALICOワンダーは個性に合わせた指導を受けられる
障害の有無に関わらず、子供の個性が理解された上で教育を受け、成功体験を積み重ねなることができれば、挫折することなく学びを進めることができると思います。
発達障害の人の中でも特に、物事に対して強いこだわりを持つ特性のあるASDの人は、プログラミングに向いていると言われています。ある1つの事柄が発現すると、決まった事柄がもう一つ発現するといった、規則的な事柄に対するこだわりは、プログラムを組む上で非常に重要となってきます。プログラムも、このような原因と結果といった一対の対応に近いためです。
今は、プログラミングを学ぶ場がオンライン上でも増えて、勉強を始めやすい環境が整っているように思います。また、小中高と連続してプログラミング教育が必修化されたことで、一見ハードルがグッと下がったように見えます。
しかし、学校教育で行われるプログラミング教育は、プログラミング的思考を育てることです。私たちが一般的に想像するような、データサイエンスとソフトウェア開発プロセス、VRなども見据えた、発展的で専門的な内容を学ぶのは、高校の必須科目「情報I」を終了後に選択できる「情報II」です。
過集中して取り組むこともある一方で、わからなかった時などのストレス耐性が低いこともあるため、画一的に学ぶ学校教育では理解できなかったり、試行錯誤の段階で投げ出してしまい、最後まで行き着かないかもしれません。
プログラミングは魅力的ではありますが、作りたいものの種類(携帯用のアプリやゲーム、ロボットなど)によってプログラミング言語が異なるため、本人が何をしたい内容によって進む道が異なるため、親自身で指導したり教えたりするには難しい内容です。
障害があればなおさら、子供の個性が理解され、成功体験を積み重ね、挫折することなく学びきることで、将来の就労に繋げられたら、と思います。
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